公開日: 2020/03/19更新日: 2023/08/15

スポーツとして始めたい方に! ロードバイク

誰でも気軽に始められるスポーツとして注目のサイクリング。通勤通学の移動手段を自転車に! 週末のランニングを自転車にすることで今まで気付かなかった新たな発見や面白さがあります。今回は、ロードバイクの選び方をご紹介していきます。ロードバイクは初めてみようと思う方にエントリーモデルなど購入の参考になるような魅力や違いなどロードバイクの特徴をお伝えしていきます。
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ロードバイクの選び方

【目的で選ぶ】

通勤・通学、本格的にレース参戦を目指したいなど、目的は様々。目的別での選び方を紹介します!

通勤、通学

通勤、通学と一口に言っても、人それぞれ距離や時間はバラバラです。ロードバイクで通える範囲としては、片道15km程度が目安になるかと思います。電車や車を利用して1時間以内で通えるくらいの距離が丁度いいと思います。あまり距離が短すぎてもロードバイクの長所を活かせないですし、長すぎると行き帰りの道だけで疲れてしまって生活に支障が出るかもしれません。この程度の距離であれば、走るフォームや車体の質を気にせず走れるので、比較的安価なロードバイクでも十分に楽しめることでしょう。
通勤通学で使いやすいのは、軽くて取り回しやすいアルミフレームタイプのバイクがおすすめです。

長距離を走る方

通勤距離を越える距離で、片道30km以上走ることを考えると、ロングライドに適した車体が必要です。トップチューブが短く、ハンドルステムが短くなっていて、乗車したときに上体を起こした姿勢で乗れるものが良いでしょう。
軽さを追求したアルミフレームのものより、路面からの衝撃を吸収しやすいクロモリフレームのものがおすすめです。タイヤからハンドルに伝わる路面の細かな振動は、少しずつ疲労感として蓄積され、長い距離を走るほどにそれは大きなダメージになります。もちろん長距離を走っても疲れが出ないように、自分の身体の大きさに合ったサイズのものを選ぶことも忘れてはいけません。

レース参戦を目指す方

競技に参加しようと考えている方は、漕ぎやすいように自分の身体に合ったフレームサイズを選ぶことはもちろんですが、耐久性を求めることも必要になります。
趣味の範囲での長距離ライドまでなら、フレームの素材や種類だけで選ぶ程度で十分でしたが、競技者はコンポーネント(駆動部分のパーツセット)のことまで考えて選びます。
タイムや順位を競うために常に高負荷をかけながら走行するため、レース走行に耐えうる耐久性を持ったコンポが最初から組まれた完成車モデルがおすすめです。
シマノのコンポでいうと105以上のモデルがレース仕様になります。さらにスピードを追求するためにはフレームも軽い、アルミフレームやさらに高級なカーボンフレームを選ぶと良いでしょう。

【予算で選ぶ】

10万円を切るようなリーズナブルなロードバイクから20万円以上のものまで。まずは価格が大切という方に選び方を紹介。価格が上がるほど、衝撃吸収性や制動力などのスペックも上がります。プロや選手はそこを重視しますが、初心者は自分に合ったレベルで選びましょう。

10万円未満

最近では10万円以内で購入できるロードバイクも多くなっています。メーカーや車体の質にこだわりがなく、形だけでもロードバイクに乗りたい方は、この価格帯のモデルでも十分です。ホイールやブレーキなど標準装備のチェックや試乗をすると良いでしょう。ただし聞いたことのないような製造元のものは、形はロードバイクでも極端に重かったり、整備がしにくかったり、パーツの質や精度が悪すぎるなどの問題もあります。

10〜15万円

有名メーカーのエントリーモデルに相当する価格帯です。初心者の方でも、ロードバイクを選ぶならできればこの価格帯の車体をおすすめします。メーカーものであれば目的別にグレードやシオメトリが分かれているので、自分の目的に合った車体を選ぶことができます。ミドルグレードが多い価格帯です。

20万円以上

完成車としてこの価格帯を選ぶ場合と、フレームとコンポを別で選んで組み上げるパターンがあります。気に入ったデザインのフレームに目当ての用途のコンポが組まれているかどうかで選択します。レース用として使う車体で耐久性を求めた車体を組みたい場合はたいていこのスタイルになると思います。

【メーカーで選ぶ】代表的なおすすめメーカー

好きなメーカーや信頼を寄せるメーカーから選ぶというのもOKです! フレームデザインやギアなどのポイントでロードバイクメーカーを選ぶ人も多いです。車体重量やペダル、ブレーキ、ハンドルなどパーツの好みも重要です。お気に入りの一台を見つけてください。

TREK(トレック)

  • アメリカで生まれたメーカーです。今では数多くのカーボンフレームのバイクが生み出されていますが、トレックにしか作れない独特なカーボン製法、超高密度圧縮によって高強度、高品質なフレームを作り出しています。フレーム素材で選ぶならおすすめの自転車メーカーです。

SPECIALIZED(スペシャライズド)

  • アメリカのメーカーで、車体のみならず、ウェアやヘルメットなども積極的に開発しています。エアロ性能をより高めるためのフレーム形状や技法にこだわり、斬新なデザインのバイクを多く扱っている人気ブランドです。

Bianchi(ビアンキ)

  • 独特のチェレステカラーで有名なイタリアのメーカーです。日本でも取り扱い店が多く、比較的安価なモデルも多いため、コスパが良く、快適な乗り心地ちでも評判の良い、初心者がエントリーモデルとしておすすめです。

Cannondale(キャノンデール)

  • 創業30年のアメリカのメーカーです。革新的なデザインのバイクを作っており、唯一無二の「レフティ」と呼ばれる片側だけのフロントフォークは高い技術力から生み出されたモデルとして有名です。最新の素材とテクノロジー、人間工学デザインなどを研究しながら、自転車業界に革新をもたらした自転車ブランドです。

GIANT(ジャイアント)

  • 台湾のメーカーです。高い技術を有しながら、リーズナブルな価格設定で手に入るコストパフォーマンスの良いバイクを販売しているため、学生やエントリーユーザーに人気があります。見た目も良くコスパ最強の一言です。

【初心者向け】パーツや必要なアイテム

チューブ

出先での急なパンクの際に、予備に持っておくと役に立つパーツです。走行中にパンクしてしまった時は、その場でパンク修理をするよりも、チューブごと交換してしまった方が楽だからです。パンクした方のチューブは家に持ち帰った後、落ち着いて修理をした方が効率が良いでしょう。コンパクトで折りたためるので、サドルバッグやサイクルジャージの背中のポケットにも入ります。

パンクのお供に常時携帯

新開発の高強度ブチルゴムを採用し、軽さと耐久性、両方の特性を持ち合わせています。従来チューブと比べてかなりの伸縮性を持ち、高い振動吸収性でライディングストレスを軽減してくれます。

ライト

ロードバイクにはもちろんライトは初期装備されていないので、夜間走行する場合には必要になります。安価なものから高価なものまで多様にありますが、夜間走行には「前照灯」として規定の明るさを持ったものが必要ですので、「JIS規格適合品」と明記されたものがおすすめです。それ以下の明るさのものは前照灯ではなく補助灯扱いになりますので、厳密にいうと無灯火での走行扱いになってしまいますので、100円均一等で販売しているハンドルライトには注意しましょう。

防水ライトで雨天時もすいすい

コンパクトで軽量なハンドルに装着する補助灯です。生活防水に対応しているため、雨が降っているくらいなら気にせず使用できます。USB充電式で、電池代を節約できます。街乗りでもあると便利です。

残念ながらスポーツバイクは、普通のママチャリよりも盗難被害に逢いやすいのが実情です。鍵をかけてもその車体の軽さゆえに、鍵のかかった状態で持ち上げて持って行かれてしまいます。長めのチェーンロックを使い車輪と車体全体を巻いた上で、柱やフェンス等に括り付けるようにロックするのがおすすめです。フルカーボンや最新マシンほど危険です。カギは必ずつけましょう。

持ち運びに便利なポケットサイズ

展開すると60cmのワイヤーロックの形状になりますが、折りたたんだ状態がコンパクトで持ち運びに便利な鍵です。

空気入れ

特に携帯用空気入れは、出先でのパンクで必要になるアイテムです。パンクの修理をしないにしても、スローパンクなどでじわじわ抜けていく場合、空気を入れながら騙し騙し走行する場合もあります。空気の抜けた状態が継続するとタイヤの劣化につながりますので、パンク修理できない状況であっても、少しでも空気の入っていない時間を減らした方が良いでしょう。ポケットに入るサイズのものや、車体のフレーム部分に取り付けて持ち運ぶタイプがありますので、常に携帯しておくことをおすすめします。

小さくても入れやすいコンパクトポンプ

評価の非常に高い従来のねじ込み式バルブはそのままに、プッシュ式のエアバルブが搭載しされています。ポンプのアルミ部は、高精度加工にて製造され、スムーズな動きでエアを入れやすく作られています。

編集部からヒトコト

今回はスポーツバイク初心者のために、おすすめのロードバイクや、持っていると役に立つアイテムのご紹介をしました。さまざまなロードバイクメーカーからエントリー向けに豊富なラインナップがあります。お好みのフレーム素材や乗り心地が快適なバイクを選びましょう。サイクルショップでは試乗をさせてくれるところもあります。運動不足解消にも役立ち、エコの観点からも注目されつつあるスポーツであるサイクリング。この記事を参考に、皆さんも始めてみてはいかがでしょうか。