ドライバーの飛距離や操作性を向上させたい方は、シャフトの長さを意識すると良いでしょう。
シャフトが長いほうがヘッドスピードが確実に上がるとは限りません。
自分のスイングに合わせ、長さや重量などバランスを意識したドライバーを選ぶ必要があります。
そこで本記事では、ドライバーの長さの目安や得られる効果について解説します。
おすすめのドライバーシャフトも紹介しているので、気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ドライバーの長さは、45〜46インチが一般的で、44〜46インチくらいのクラブがラインナップされています。
販売されているドライバーの長さは、45.75インチ前後のクラブがほとんどです。
ドライバーの長さによって飛距離や操作性に違いがあるため、自分に合ったクラブを選ぶ必要があります。
ドライバーの飛距離を伸ばしたい場合、シャフトの長さを意識する必要があります。
・ヒールエンド法
・60度法
シャフトの長さは、上記の方法で測定が行えます。
メーカーごとで導入している測定方法が違うため、たとえば同じ46インチであったとしても、長さに違いがあるかもしれません。
ここでは、シャフトの測定法について詳しくみていきましょう。
ヒールエンド法では、ヒールエンドからグリップエンドまでの長さを測定します。
測定自体は簡単ですが、ヒールエンドが曖昧な場合は測り方が難しくなります。
ヘッドが大型化されるようになり、ソールが丸みを帯びすぎてしまい、ヒールエンドの正確な位置が把握しづらくなってきました。
大型のチタンヘッドなどがその典型例です。
ソール面に丸みがありすぎると、クラブによってはヒールエンド法での測定が困難になる点を理解しておきましょう。
60度法とは、60°の面にソールを当てて、水平線と60°面の延長線が交差したエリアから、グリップエンドまでの長さを測る方法です。 2004年にレングスの基準として正式採用されました。
ヒールエンド法による測定の曖昧さを改善する目的で導入されています。
公式ルールでは60度法のみが認められていますが、販売されているドライバーの長さは、メーカーによって測定方法が異なります。
同レングスであっても半インチ以上長さが異なるケースがあるため、グリップエンドを床につけるなど、自分でも長さを確認することが大切です。
ここでは、ドライバーのシャフトの長さによって得られる効果についてご紹介します。
・ヘッドスピード(飛距離)
・ミート率(安定性)
長いドライバーであるほどメリットが得られるわけではありません。
シャフトの長さによって得られるメリットとデメリットを理解して、適切なドライバーを選びましょう。
シャフトの長さが変化すると、より強い遠心力が加わり、ヘッドスピードが変化します。
シャフトが1インチ(2.54cm)長くなると、ヘッドスピードはおよそ1m/s速くなります。
仮にヘッドスピードが1m/sほど速くなると、ボールの初速はおよそ1.45倍になる計算です。一方で、シャフトを長くすることで、確実にヘッドスピードが向上するわけではありません。
ヘッドスピードはおよそ1m/s速くなると飛距離が約5~6ヤード変わるといわれています。
長くなる分重さが増し、バランスが悪くなってしまうため、スイングスピードが低下してしまう可能性があります。 そのためヘッドやシャフト重量を軽量化させるなど、バランスを意識することが大切です。
ドライバーのシャフトの長さを伸ばすと、スイングの操作性が落ちてミート率が下がってしまう可能性があります。
ミート率が低下すると、たとえヘッドスピードが向上しても飛距離ロスにつながりやすくなります。
飛距離が伸びやすい点がメリットな長いドライバーですが、操作性が低下することで安定性に欠けるため、ミート率には十分注意しましょう。
いわゆる長めなドライバーは、以下のような方におすすめです。
1.スイングがゆっくりめな人
2.インパクト後、フィニッシュまで振り抜く人
3.アッパー軌道で振り抜く人
スイングが速いとミート率が下がるため、ヘッドスピードが上がったとしても、飛距離アップにはつながりにくくなります。
上記に該当する方は、長めのドライバーを使用してもミート率が下がりにくくなるため、飛距離アップが目指せるでしょう。
飛距離の伸びにくさに悩む方は、シャフトが長めのドライバーを検討してみてはいかがでしょうか。
安定性が向上する短めのドライバーは、以下のような方におすすめです。
1.スイングが比較的速めな人
2.テークバックからインパクトまでしっかりと腕を使ってスイングする人
3.小さめのヘッドを好み、操作性を重視する人
4.ミート率を安定させ、安定した飛距離を求めている人
方向性や安定性に欠ける方は、ミート率を重視した短めのドライバーを選ぶと良いでしょう。
長めのドライバーは、シャフトの動きがゆっくりなため、スイングの速さに合わず、ミート率の低下につながります。
また腕で振り切るタイプの方は、長いドライバーを使うと重さが加わるため、振り遅れやすくなります。
そのため、まずは短めのドライバーでスイング練習を行ってから、飛距離を伸ばしやすい長尺ドライバーへ変更してみるのがおすすめです。
純正のシャフトから自身の悩みに合わせ、カスタムシャフトに変えることで、弾道の安定性や飛距離を改善できるでしょう。
・フレックス
・長さ
・シャフト重量(g)
・トルク
・キックポイント
ここでは、ドライバー用のおすすめカスタムシャフトを上記のポイントに沿って3つご紹介します。
自分に合ったシャフトを探したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
コブラが販売する「TOUR AD UB 5」は、安定性を求める方におすすめなドライバー用シャフトです。
フレックスや長さなどのスペックは以下のとおりです。
シャフトの硬さを表す単位であるフレックスは「S」なため、ヘッドスピードが42〜50m/sと比較的速めの方に向いています。
また、トルクとは軸方向に対してどの程度回転しやすいかを示した数値で、シャフトが一番しなるエリアをキックポイントと言います。
トルク4.4でシャフトの中間にキックポイントがあるため、初心者の方にも扱いやすいシャフトと言えるでしょう。
力強い弾道で安定感のあるショットが可能です。
コブラが販売する「SPEEDER NX40」は、シャフト概念を覆す新設計で振りやすさと飛距離性能を両立しています。
キックポイントなどのスペックは以下のとおりです。
新技術「VTC」で先端と手元のトルクを締め、フェースターンしやすく、アッパーブローでインパクトしやすい挙動を実現しています。中調子のタイミングの取りやすさ、安定性を維持しながら、しっかりと球がつかまり、高初速・高弾道が打てるモデルに仕上がっています。
コブラが販売する「Diamana PD 60」は、飛距離と安定性を向上させたい方におすすめのシャフトです。
スペックについて、以下で詳しくみていきましょう。
トルクが3.3と回転しにくい設定なため、自分で軸コントロールできる方や、やや上級者向けのシャフトと言えるでしょう。
また中元調子とは、手元側にキックポイントがある元調子と、シャフトの中央が最もしなる中調子の中間に位置するシャフトです。
ある程度ヘッドスピードのある方向けな設計となっています。
スピーディーな弾道だけでなく、操作性も向上できるため、技術のスキルアップを図りたい方は一度試してみてはいかがでしょうか。
おすすめのドライバーシャフトが使用されたドライバーを紹介します。
お客様の状況にあったドライバーを見つけましょう。
番手 | 1W |
シャフト | ELDIO 40 for Callaway |
ロフト角(°) | 12 |
左右 | 右 |
フレックス | L |
長さ | 43.5 |
ライ角(°) | 59.5 |
ヘッド素材 |
【ボディ】 8-1-1 チタンボディ+トライアクシャル・カーボンクラウン & フォージド・カーボンコンポジットソール + スクリューウェイト約5g 【フェース】 鍛造 FS2S チタン |
ヘッド体積(cm3) | 460 |
総重量(g) | 約266 |
シャフト重量(g) | 37 |
バランス | C1 |
トルク | 6.8 |
キックポイント | 中調子 |
番手 | 1W |
シャフト | VENTUS TR 5 for Callaway |
ロフト角(°) | 10.5 |
左右 | 右 |
フレックス | R |
長さ | 45.5 |
ライ角(°) | 60.0 |
ヘッド素材 |
【フェース】 鍛造 FS2S チタン NEW FLASHフェース フェースカップ 【ボディ】 8-1-1 チタンボディ トライアクシャル・カーボンクラウン &フォージド・カーボンコンポジットソール スクリューウェイト約5g |
ヘッド体積(cm3) | 460 |
総重量(g) | 304 |
シャフト重量(g) | 49 |
バランス | D3.5 |
トルク | 4.8 |
キックポイント | 中調子 |
「コブラ(Cobra)(メンズ)エアロジェット AEROJET ドライバー(1W ロフト10.5度)SPEEDER NX for Cobra」は、 先進的なエアロシェイピングと低スピンと安定性を融合したモデルです。高い直進性と大きな飛距離性能に、エアロシェイプがもたらすスピードが加わりました。
番手 | 1W |
シャフト | SPEEDER NX for Cobra |
ロフト角(°) | 10.5 |
左右 | 右 |
フレックス | R |
長さ | 45.75 |
ライ角(°) | 57.2 |
ヘッド素材 |
【フェース】 611チタン鍛造H.O.Tフェース 【ボディ】 811チタン鋳造 カーボンファイバークラウン&ソール |
ヘッド体積(cm3) | 460 |
シャフト重量(g) | 50.6 |
バランス | D1.5 |
トルク | 5.8 |
キックポイント | 先中 |
「テーラーメイド(TAYLORMADE)(メンズ)ステルス ドライバー(ロフト9度)Diamana PD 60 カスタムモデル」は、スイングスピードが速く、飛距離を追求したい人におすすめです。
ステルスデザインと呼ばれる美しいフォルムと低重心設計による高い安定性が特徴であり、高い安定性と操作性を兼ね備えたドライバーです。
シャフト「Diamana PD 60」は、シャフトはトルクが低く、先端部分がしなりやすいため、ボールの打ち出し角度をコントロールしやすく、高い飛距離を実現することができます。
番手 | 1W |
シャフト | Diamana PD 60 |
ロフト角(°) | 9 |
左右 | 右 |
フレックス | S |
長さ | 45.25 |
ライ角(°) | 56 |
ヘッド素材 |
チタン 9-1-1ti カーボンクラウン 60層カーボンツイストフェース PUカバー |
ヘッド体積(cm3) | 460 |
総重量(g) | 314 |
シャフト重量(g) | 65 |
バランス | D3.5 |
トルク | 3.3 |
キックポイント | 中元 |
革新的な「60層のカーボンツイストフェース」を採用したことで、インパクトのエネルギー伝達効率(ボール初速)が飛躍的に向上。
ヘッドの各パーツに採用したマルチマテリアル素材が生み出す余剰重量は、ヘッドのプラットフォーム全体に恩恵をもたらす。
番手 | 1W |
シャフト | SPEEDER NX for TM |
ロフト角(°) | 10.5 |
左右 | 右 |
フレックス | R |
長さ | 46 |
ライ角(°) | 58 |
ヘッド素材 | 【ヘッド】 チタン9-1-1 ti 製フレーム カーボンクラウン カーボンソール アルミニウムリング (鍛造) バックウェイト 【フェース】 60層カーボンツイストフェース PUカバー |
ヘッド体積(cm3) | 460 |
総重量(g) | 272 |
シャフト重量(g) | 43 |
バランス | D3 |
トルク | 7.2 |
キックポイント | 先中 |
「ピン(PING)(メンズ)G430 SFT ドライバー(1W ロフト10.5度)ALTA J CB BLACK 2022年」は、つかまるヘッドに、弾道調整機能を初搭載したモデルです。
番手 | 1W |
シャフト | ALTA J CB BLACK |
ロフト角(°) | 10.5 |
左右 | 右 |
フレックス | R |
長さ | 45.75 |
ライ角(°) | 59.5 |
ヘッド素材 |
FORGED T9S チタン(フェース) / 811チタン(ボディ/クラウン) |
ヘッド体積(cm3) | 460 |
シャフト重量(g) | 49 |
トルク | 5.3 |
キックポイント | 先 |
「ダンロップ(DUNLOP)(メンズ)ゼクシオ 12 フェアウェイウッド(5 ロフト18度)ゼクシオMP1200 2021」は、 「アクティブウィング」と「リバウンドフレーム」の相乗効果で驚異のボールスピードを実現。大きく飛ばすフェアウェイウッド。
ドライバーは、45〜46インチが一般的な長さです。
長くなるほどに飛距離が伸びる傾向にありますが、重量などのバランスを意識しないとミート率の低下につながります。
販売メーカーによってシャフトの測定方法が異なるため、実際に地面に当てて比較してみると良いでしょう。
初心者の方にも扱いやすいおすすめなシャフトを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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