2020/11/02 UP

テニスダブルスのコツを徹底解説!

週末テニスを楽しむ方は「ダブルス」でプレイすることが多いです。それは体力をペアで分散して楽しめ、上級者と初心者が組んで実力を均衡させることもできるゲームだからです。また、ダブルスはさまざまな戦い方や、攻撃パターンがあります。そのため、ポジショニングも重要で相手ペアとの駆け引きを意識する必要があります。今回は、それぞれの知識と技術を深め、ダブルスをより楽しく、試合に勝てるようにする特集です。
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ダブルスに強くなるコツ

前衛の決め手は「ポーチ」

ポーチとは、後衛同士のラリー中、そのリターンボールに前衛が飛びついてボレーを決める技のことです。ダブルスの試合での得点はほぼ「サーブ」「リターン」「ポーチ」の3つで決まりますが、中でもポーチの決定率は際立っています。プロのダブルスでも得点の約半分をポーチが占めています。

■「ダブルスの戦術 ポーチのタイミングと出方」
小さなポーチが生む、大きな心理変化:ポーチはそもそも得点を取るための技ですが、同時に相手のミスを誘うプレイでもあります。ポーチに飛び出すぞという姿勢を見せ続けていると、相手は警戒のあまり集中力を乱します。そして難しいコースにリターンを狙いミスが増えます。これがポーチの心理変化であり、相手に揺さぶりをかけることがダブルスに勝つ秘訣です。ポーチの賢い動き方:そもそもポーチは特別なテクニックではありませんボレーがある程度できればポーチは誰でもできます。うまく決めるコツは次の3つです。あせらない(飛び付くぞという緊張顔で構えていると相手に読まれます)センター付近でポーチする(確実にボールの軌道に入って、確実に仕留めます)打つ瞬間に一旦止まって、きちんと踏み込む(最後まで落ち着いて! )

ポーチに出るタイミングは次の2つです。相手のバックハンド側に良いスライスサーブが入った時味方の後衛が深いボールをリターンした時。ポーチに飛び出すベストタイミングは、相手がリターンボールをラケット面に当てた直後です。この時もしポーチできなかったらすぐに最初の立ち位置に戻りましょう。

ポーチを上達させるコツ:ポーチで一番のポイントは「攻める気持ち」ですたとえとえパッシングショットを返されて失点に繋がっても、相手はしつこくポーチを仕掛けてくることが一番嫌です。失敗を恐れず常にポーチを狙いましょう。一か八かでなく、挑発的かつ戦略的なポーチを繰り返せば、ポーチのスキルは後から付いてきます。そして、もう一つポイントが「フェイント」です。一度動くと見せかけ、くるりと逆向きに飛び出ればポーチの成功率は格段に高まります。

ダブルスには「5つのフォーメーション」がある

フォーメーションとは、ダブルスのペアの並び方です。ダブルスには次のような5つの基本的なフォーメションがあります。雁行陣/並行陣(2アップ)/並行陣(2バック)/オーストラリアンフォーメーション/アイフォーメーションです。

最もオーソドックスな「雁行陣」

雁行陣(がんこうじん)は、週末プレーヤーのほとんどが使う、おなじみの陣形です。後衛はベースライン付近の右サイドに立ち、主にストロークでラリーを繋ぎます。前衛は、ネット際の左サイドに構えて、チャンスボールが来たら積極的にボレーに出て、ポイントを獲得します。ちなみにこの陣形は、鳥の雁が斜めに編隊を組んで飛ぶ形状に似ていることから名付けられています。雁行陣のメリット相手のペアからのリターンに過不足なく対処できるのが雁行陣です。また、後衛と前衛の役割分担がはっきり分けられているため、前衛・後衛が迷うことなく、それぞれの役割に徹したプレイができます。

中級者・上級者は「並行陣」(2アップ)

上級者になると、「並行陣(へいこうじん)」と呼ばれる陣形で戦うペアが増えます。これは前衛・後衛ともにコートの中央付近に立ち、2人が横並びで、ボレー中心のプレイをします。2人とも前に出るので「2アップ」とも呼ばれます。サーブ時に雁行陣でスタートし、並行陣に変化する展開も良いです。並行陣で戦うにはボレーとスマッシュの腕を磨く必要があります。並行陣のメリット並行陣は二人揃って前に出るため、相手に大きなプレッシャーを与えられます。甘い返球はことごとくボレーかスマッシュで仕留めるプレイスタイルです。

ストロークが得意なペアは「後ろ並行陣」(2バック)

並行陣のバリエーションで、「後ろ並行陣」というフォーメーションもあります。これは前衛・後衛とも後方に下がり、2人ともストロークを中心に戦う陣形で、「2バック」とも呼ばれます。2人とも前衛役になるのが「2アップ」2人とも後衛役になるのが「2バック」:相手にドロップショットやロビングを返されても走って追い付けるだけのフットワーク力を身に付けましょう。後ろ並行陣のメリット;後ろ並行陣は、守備力の高いフォーメーションです。ビッグサーバー(強烈なサービスを叩き込んでくるサーバー)のいるペアを相手にする時などに有効です。守って守って粘り抜くのです。

相手の意表を突く「オーストラリアンフォーメーション」

これはサービスの時だけに使う、変則フォーメーションです。後衛(サーバー)が右サイドからサービスする時、前衛も右サイドに立ちます。わざとコートの半面を空け、相手にその空いたコースにリターンさせるのが狙いです。後衛はサービス直後に逆サイドへ走り、相手からのリターンボールを拾います。オーストラリア人選手が発案したことでこの名称が付いたそうです。オーストラリアンフォーメーションのメリット:相手を戸惑わせ、ミスを誘うのがこの陣形です。ただし実効性がどこまであるかは不明です。皆さんは不思議な陣形に不意打ちを受けないよう「こういう変則フォーメーションもあるんだな」と知っておくことが良いでしょう。

プロも使う「アイフォーメーション」

これもサービス時の変則フォーメーションで、プロの試合ではよく使われます。サービスの時に「後衛(サーバー)」「前衛」「相手のリターナー」の3人が一直線に並ぶ陣形です。3者の並びが「I」(アイ)の字を描くことからアイフォーメーションと呼ばれます。サービス時、前衛はネットのセンターラインを跨いでしゃがんでラケットを構えます。(しゃがむのはサービスのボールを体に当てないためです)サービスの直後、前衛は必ず左右のどちらかに動いてポーチを狙います。あらかじめ前衛は、左右のどちらに動くかのサインを後衛に出し、後衛はサービスを左右のコースに打ち分けます。

 アイフォーメーションのメリット:レシーバーから見ると、前衛が左右のどちらに動くか分からず、リターンのコースに迷います。そこからミスショットが生まれます。相手の意表を突くことができるのがアイフォーメーションです。

前衛が立つべき位置

サービスライン付近、それともネット際? 前衛は基本的にどの位置に立つのがベストなのか…、いろいろな説があります。「左右」の位置関係は一般的に「シングルスのサイドラインとセンターラインの真ん中」と言われています。 「前後」の位置関係はどうでしょう。サービスラインまで下がって立つか、ネット際に立つか…多くのペアが悩みます。ここでは「どちらの立ち位置でも正解」とします。それは選手の個性に応じてベストなスタンディングポジションがあるからです。それぞれの立ち位置をとるメリットとデメリットは次の通りです。

前に詰めて(ネットぎりぎりに)立つ場合

メリット
・ボレーをネットにかける確率が低い
・プレッシャーをかけ、相手からのリターンコースを狭められる
・相手コートに鋭角なボレーを打ちやすい
デメリット
・ボレー範囲が狭まってしまう
・至近距離のボールをボレーミスしやすい
・ロビングで頭上を抜かれやすい

下がって(サービスライン付近に)立つ場合

メリット
・ボレーできる範囲が広くなる
・相手からのボールを長く見てボレーできる
・ロビングに対処しやすい
デメリット
・ボレーがネットしてしまう不安がある
・相手がリターンにプレッシャーを与えづらい
・ローボレー、ハーフボレーが増えてしまう

迷った時は「センターセオリー」

ダブルスに「センターセオリー」という鉄板の理論があるのはご存知ですか。これは打つべきコースに迷ったら、とりあえず「センターを狙え」という考え方です。なぜ“センター”に打つのか :「サービス」をセンターに打つ。ネットの高さは両サイド部が高く(107cm)、センター部が最も低く(91.4cm)なっています。そのためセンターへのサービスはネットにかかる確率が低いのです。また、センターにサービスを入れると、相手のリターンがポーチしやすい角度で返ってくる確率も高くなります。「ストローク」をセンターに打つ後衛がセンターに目がけて打つボールはクロスショットになります。クロスコースはストレートコースより飛距離が長いので、ボールがアウトする確率が低くなります。

「ボレー」をセンターに打つ;相手が並行陣の場合、センターに打てば相手の選手同士がボールをお見合いして(譲り合って)ミスする確率が高まります。「ロビング」をセンターに打つコーナーに来たボールであれば後衛は広範囲にリターンコースを選べますが、センターの深くに来たボールはコースが限られます。センターに打つことによって相手の後衛がリターンミスする確率が高まります。このようにセンターに打つと、リスクを減らすことができるのです。だから、迷ったらセンターセオリーで打ち返しましょう。

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【補足】後衛の役割について

さあ、いかがでしたか。ここまでは「前衛」について学びました。ここからは番外編です。ダブルスの「後衛」の心得についても触れておきましょう。

後衛にたいせつなのは「我慢」

ダブルスでは、ポイントゲッターは「前衛」、そして、こつこつラリーを続ける脇役が「後衛」です。後衛は前衛に気分良くポーチやスマッシュを決めてもらうサポート役に徹しましょう。

相手にポーチさせない「沈むボール」

後衛に欲しい技術はストローク力です。中でも相手にポーチされないためにマスターしたいのが「沈む打球」。 ネットを越えてすぐ落ちる低いボールを打って、相手の前衛にボレーミスさせるのが狙いです。トップスピンやドロップショットの練習に励んでください。

困った時は「ロビング」

ラリーを続けるうえで、相手のはるか頭上を越え、前衛に絶対触らせない「ロビング」が有効です。困った時の返球はこれに限ります。ロビングは中途半端な返球は禁物です。思い切って高く打ちましょう。(できればトップスピンをかけて)初心者はベースライン近くに来たボールを、相手コートのベースラインに深く返すことだけ心掛けましょう。浅いボールをロビングで返すにはかなりのテクニックが必要です。

ダブルスは知的ゲーム

ダブルスとはペアで知恵を出し合う知的なスポーツだとお分かりいただけましたか。普段からペアを組む相手とコミュニケーションを取り、ダブルスをプレイしましょう。

サインや合図を決めておく

上級者の試合では、前衛が背中越しに後衛(サーバー)に指でサインを送る場面を見かけます。あれはグー・チョキ・パーで「次はポーチに出るよ」「ポーチせずステイするよ」とか、親指を左右に動かして「サービスはセンターを狙って」と合図しているのです。試合前に合図を決めておきましょう。緊張しがちな試合中も心理的に大胆に動けるようになります。またサインプレイがあることで、相手のペアにプレッシャーも与えられます。

ペアの個性を生かす戦法を見つけよう

個対個の要素が強いシングルスと違い、ダブルスはペアのそれぞれの個性や持ち味が活かせるゲームです。意図を持って試合に臨むめば弱いペアでも強いペアに勝てます。戦略を楽しみながらプレイすれば、負けてもその敗因が次のゲームへの糧になり、勝てば「1+1≦2」の知恵がお互いの財産になります。

編集部からヒトコト

ダブルスは週末テニスプレーヤーが最も楽しくプレイできるゲームスタイルです。新しい技にチャレンジすれば、必ず新しい発見があり、テニスが一層楽しくなります。たくさんチャレンジしてみてください。